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OpenAIがChatGPTで広告テストを開始:無料ユーザー向けに収益化を本格化

OpenAIがChatGPTの無料プランとGo プランで広告テストを開始すると発表。回答の下部にバナー広告が表示され、有料プランは広告なしを維持。

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OpenAIがChatGPTで広告テストを開始:無料ユーザー向けに収益化を本格化

OpenAIは1月16日、ChatGPTで広告のテストを数週間以内に開始すると発表した。長らく予想されていたこの動きは、同社の人気チャットボットを大きな収益源に変える可能性がある。

広告の表示方法

広告は、ChatGPTの回答の下部にバナー形式で表示される。例えば、メキシコの観光地について質問すると、関連する旅行広告が表示される仕組みだ。広告は明確にラベル付けされ、会話履歴とは分離して表示される。

OpenAIのアプリケーション担当CEOであるFidji Simoは、「当社のエンタープライズおよびサブスクリプション事業はすでに好調です。広告がインテリジェンスをすべての人に提供するために役立つ、多様な収益モデルを信じています」とブログで述べている。

対象ユーザー

広告が表示されるのは以下のユーザーのみ:

  • 無料プランのログイン済み成人ユーザー
  • ChatGPT Go(月額8ドルの低価格サブスクリプション)ユーザー

以下のユーザーには広告は表示されない:

  • Plus、Pro、Business、Enterpriseプランのユーザー
  • 18歳未満のユーザー

ユーザーデータの保護

OpenAIは、ChatGPTの回答が広告に影響されることはなく、ユーザーデータを広告主に「絶対に」販売しないと明言している。また、政治、健康、メンタルヘルスなど特定のトピックの近くには広告が表示されない。

ユーザーは広告を閉じたり、特定の広告が表示される理由を確認したり、パーソナライゼーションをオフにすることができる。

収益化の背景

この決定の背景には、OpenAIの厳しい財務状況がある。2025年上半期には約80億ドルの損失を計上し、ChatGPTの8億人の週間アクティブユーザーのうち、有料ユーザーはわずか5%程度とされている。

Sam Altman CEOは過去に広告について懸念を表明し、2024年のインタビューでは広告を「嫌い」、AIとの組み合わせを「独特に不安を感じる」と述べていた。しかし2025年には「いずれ試すことになると思う」と姿勢を軟化させていた。

AI業界への影響

ChatGPTへの広告導入は、AI業界全体に大きな影響を与える可能性がある。eMarketerの予測によると、米国でのAI駆動検索広告支出は2025年の11億ドルから2029年には260億ドルへと急増する見込みだ。

OpenAIの内部文書では、無料ユーザーの収益化により2026年に10億ドル、2029年には約250億ドルの収益が見込まれている。

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