YouTube、「Ask」AI機能をデスクトップに拡大 - 動画要約がより多くのユーザーに
YouTubeが「Ask」AI機能をデスクトップユーザーにも拡大した。これはグローバルな視聴者に会話型AI機能を提供するための重要なステップとなる。GoogleのGeminiモデルを搭載したこの機能により、視聴者は動画全体を見なくても即座に要約を取得したり、コンテンツについて質問したりできる。
「Ask」機能とは
「Ask」ボタンは動画ページに表示される会話型AIツールで、ユーザーが新しい方法で動画コンテンツと対話できるようにする。単純なトランスクリプトベースの要約とは異なり、Geminiは動画の複数の側面を分析する:
- 話されている内容 - 動画内で語られていること
- 視覚的要素 - 画面に表示されているもの
- 画面上のテキスト - テキストオーバーレイやグラフィック
- 時間的コンテキスト - 特定のポイントの前後の瞬間
ユーザーは動画の要約をリクエストしたり、コンテンツについて具体的な質問をしたり、関連動画のおすすめを取得したりできる。これらすべてが動画再生中に可能だ。
展開のタイムライン
この機能は2025年後半にAndroidのYouTube Premiumユーザー向けに最初に導入された。当初は一部の英語動画に限定されていたが、現在はデスクトップブラウザにも拡大され、より広いユーザーベースがアクセスできるようになった。
YouTubeのサポートドキュメントによると、この機能は「一部の英語動画」で動作し、現在プラットフォームの約39億本の動画のうち約28%が対象となっている。
仕組み
利用可能な場合、ユーザーは動画ページに「Ask」ボタンが表示される。クリックすると会話インターフェースが開き、以下のことができる:
- 動画を要約 - 主要なポイントの概要を取得
- 具体的な質問をする - 料理動画の材料、チュートリアルの手順、ドキュメンタリーで言及された事実などを問い合わせ
- おすすめを取得 - 興味に基づいた関連コンテンツを見つける
AIはトランスクリプトだけに頼らず、動画コンテンツを包括的に分析してレスポンスを生成する。
クリエイターの懸念
この機能はコンテンツクリエイターの間で賛否両論を呼んでいる。視聴者体験を向上させる一方で、一部のクリエイターはAI生成の要約が視聴時間を減少させる可能性を懸念している。視聴時間はYouTubeの収益化における重要な指標だ。視聴者が動画を見なくても要点を把握できれば、エンゲージメント指標が低下する可能性がある。
YouTubeはこれらの懸念に公式には対応していないが、Premiumユーザーへの限定的なロールアウトは慎重なアプローチを示唆している。
GoogleのAI統合戦略の一環
「Ask」機能は、GoogleがGeminiを製品全体に統合するより広範な戦略の一部だ。YouTubeはAI生成のコメント要約、Shorts用のAI編集ツール、クリエイターがチャンネルのパフォーマンスを会話型AIで分析できる「Ask Studio」機能も導入している。
AIが動画プラットフォームにより深く組み込まれるにつれ、ユーザーがコンテンツを発見し、消費し、対話する方法は進化し続けている。