エンタープライズAI市場での大型提携
Anthropicは2025年12月4日、クラウドデータプラットフォームを提供するSnowflakeとの2億ドル規模の複数年にわたるAI提携を発表しました。この契約により、Anthropicの大規模言語モデル「Claude」がSnowflakeのプラットフォームを通じて、世界中の12,600社以上の顧客に提供されます。
Claude Sonnet 4.5がSnowflake Intelligenceを強化
今回の提携の目玉は、最新モデル「Claude Sonnet 4.5」がSnowflakeのエンタープライズAIサービス「Snowflake Intelligence」のエンジンとして採用されることです。これにより、企業は自社の重要なビジネスデータ上で、スケーラブルかつコンテキストを理解したAIを展開できるようになります。
エージェントAIの共同展開
この契約は、エンタープライズ顧客向けにAIエージェントを展開するための共同市場開拓(go-to-market)イニシアチブとしても位置づけられています。Anthropicは、Amazon Bedrock、Google Cloud Vertex AI、Microsoft Azureを通じても、Snowflakeの顧客にClaudeモデルを提供します。
業界アナリストの評価
Omdia(Informa TechTargetの一部門)のアナリスト、Torsten Volk氏は次のように評価しています:
「Anthropicは多くのベンダーが協力したいと考えるAIモデル提供者となっている。Snowflakeにとって、トップクラスのフロンティアAIベンダーがLLM部分を担保することで、プラットフォームの販売がより容易になる」
Anthropicの急成長を裏付ける数字
この提携発表と前後して、AnthropicのCEO Dario Amodei氏は、同社の収益が過去3年間で毎年10倍に成長していることを明かしています:
- 2023年:ゼロから1億ドル
- 2024年:1億ドルから10億ドル
- 2025年末:80〜100億ドルの見込み
7月のMenlo Venturesの調査では、企業顧客は他のAI企業のモデルよりもAnthropicのAI製品を好む傾向が示されており、今回の大型提携はその流れを加速させるものとなりそうです。