Anthropic、2026年のIPOに向け準備開始
Financial Timesの報道によると、GoogleとAmazonが出資するAIスタートアップAnthropicは、2026年初頭にも実施される可能性のある株式公開(IPO)に向けて、カリフォルニアの法律事務所Wilson Sonsiniを起用しました。
評価額3000億ドル超の資金調達も並行
Anthropicは同時に、評価額3000億ドル(約45兆円)を超える可能性のあるプライベート資金調達ラウンドも交渉中です。先月には、MicrosoftとNvidiaがAnthropicに最大150億ドルを投資する計画を発表しており、これにはAnthropicがMicrosoftのクラウドサービスを300億ドル分使用するというコミットメントも含まれています。
OpenAIとの上場競争
ライバルのOpenAIも、史上最大規模となる可能性のあるIPOを準備中と報じられており、その評価額は1兆ドルに達する可能性があります。AnthropicとOpenAIのどちらが先に上場するかは、AI業界全体の投資環境に大きな影響を与えるでしょう。
AIバブル警告の中での上場準備
この動きは、中央銀行や金融当局がAIセクターのバブルリスクを警告するタイミングで進められています。
イングランド銀行は今週、テック企業の評価額、特にAI関連企業について「大幅に過大評価されている」と警告。米国株式の評価額がドットコムバブル水準に近づいており、「急激な調整のリスクが高まっている」と指摘しました。
Anthropicの急成長が背景に
IPO準備の背景には、Anthropicの急成長があります:
- サブスクリプション収益: 2025年に約7倍に成長(OpenAIの18%成長と比較)
- 年間収益: 2025年末に80〜100億ドルの見込み
- 市場ポジション: エンタープライズAI市場で存在感を急拡大
上場がもたらす変化
AnthropicまたはOpenAIが上場すれば、以下のような変化が予想されます:
- 新たな投資機会: これまでNvidiaやMicrosoft、Metaなど大手テック株に限られていたAI投資の選択肢が拡大
- 財務透明性: 収益成長率、利益率、研究開発コストなどが公開される
- AI専用ETF: AI特化型のインデックスやETFの創設が促進される可能性
AI業界にとって歴史的な瞬間となる可能性のあるAnthropicのIPO。今後の動向に注目が集まります。